【書籍感想】『人生を変えたコント』霜降り明星・せいや|正直今年読んだ本で一番泣けました

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今回はタイトル通り、本当に今年一番涙しました。
それもじんわりなどではなく、圧倒的な号泣。悲しさや、悔しさ、達成感などいくつもの感情が湧き上がるような、本当に“魂が込められた一冊”をご紹介します。

『人生を変えたコント』せいや(霜降り明星)

芸人さんの本?青春小説?
いやこれは、“人生を切り開いた者”の本でした。

目次

書籍情報

  • 書名:人生を変えたコント
  • 著者:せいや(霜降り明星)
  • 出版社:ワニブックス
  • 出版年:2024年
  • ジャンル:現代小説・青春・半自伝小説
  • ページ数:160ページ

内容概要
芸人・霜降り明星せいやが“死ぬ気で書いた”という初小説。
高校時代、いじめによって孤立し、生きる意味を見失いかけた主人公・イシカワ。
彼が一人で書いたコントを文化祭で披露したことから、周囲との関係が少しずつ変化し始める——。
誰にも届かないと思っていた“笑い”が、やがて自分を、そして他人をも救っていく。
「笑いは娯楽ではなく、人生を変える武器になりうる」ことを力強く描いた、魂の一作。

こんな人におすすめ:

  • せいやさんの立ち向かう姿勢を知りたい方
  • 感動したい方
  • 勇気をもらいたい方

はじめに|「芸人さんの本」という色眼鏡なしで見てほしい

物語の主人公は、ひょんなことからイジメに遭い、それでもイジメに真正面から立ち向かっていく高校生イシカワ。
序盤は、高校生ならではスクールカーストや、本当に誰もが加害者や被害者になる可能性があるというリアルな描写で、高校生の時の心情を物凄く思い出しました。

ただ、その中でも必死に、周りと打ち解けようと葛藤し、時にちょっぴり面白可笑しく展開される物語に、時間を忘れて一気に読んでしまいました。

せいやさん自身「いつか本にして出したい」ということで実現した出版だったようですが、こういったイジメに対する負けたくない思いや、絶対に屈したくないという気持ちがヒシヒシと伝わってくる内容でした。

芸人さんの面白い本という以上に、気持ちが伝わる素晴らしい本だと思いました。

個人的に思ったこと

正直、是非この本を手に取ってほしいので、今回は、あまり多くは語りませんが、私が思ったことをいくつか列挙したいと思います。

イジメに屈せず立ち向かうことを決めたこと

円形脱毛症になりながらも、面白可笑しく笑いで返し、絶対に折れなかったこと。これがそもそも凄過ぎる!

イジメられている現状をなぁなぁにせずに、打開する為のアクションを取り続けたこと

絶対にこのままの状態ではいられない、いたくないという思いから、事ある毎にイシカワはイジメ脱却に向けてアクションを行います。勿論、失敗をすることもありますが、絶対に諦めずにアクションをし続ける姿に、本当に涙が止まりませんでした。

ここぞの時の準備を怠らなかったこと

一発ギャグの時も、体育祭の時も、コントのプレゼンの時も、コントの本番の時も、考えられる様々な可能性に対して準備を怠らなかったこと、これが高校生ながら本当に凄いことだと思いました。そして、このことがイシカワが現状を打開出来た一番の理由なのだと思います。

これは社会人にとっての学びにもなると思います。常に最悪の自体に備えているか、相手の方が一枚上手だと思って、過信せずに100%の力を注げているか?

イジメは偶然になくなったのではなく、これらのイシカワの情熱や、諦めない力、用意周到さによって「必然的」になくすことが出来たのだと思います。

感動した言葉たち

なぜこのごく普通の親子が泣かされなければいけないのか。ひととおり泣いて気づけば、涙はもう出なかった。イシカワはオカンに「俺、悲しくないねん。悔しいねん。だから泣くのはもうええ。こっからはどうにかする」と言った。

引用:『人生を変えたコント』せいや

強すぎるし、めちゃくちゃ分かる。このままじゃいられない、そんなせいやさんのアイデンティティを感じました。

だから今現在、もしいじめられているのならば、こう心に留めておいてほしい。「いじめている人間とはとてもかわいそうなのである。人をいじめてくる人間というのは、不幸で、自分にまったく満足していない状態であり、絶対にそんなヤツに人生を変えられてはいけない」のちにイシカワは強くそう思った。

引用:『人生を変えたコント』せいや

今の「せいや」さんから向けたメッセージだと思いました。自分の人生は自分のもの。決して人に支配されてはならないし、屈してはいけない。そんな強い思いを感じました。

でも、妹が姪っ子を出産した時に思った。人間は生まれたときに家族や周りの人を必ず笑顔にしている。幸せな気持ちにしている瞬間がある。みんな忘れてるだけで赤ちゃんのときに、みんなを笑顔にして生まれてきている。おそらくそれだけで十分使命を果たしているのだ。

思い切った考えかもしれないが、ずばり、生きてる意味なんてない。昔、みんなを喜ばせて生まれた時に使命は終わっている。そこからボーナスで人生を生きているだけ。みんなを幸せにしたご褒美で生きてるだけなんだ。だから考えすぎず、ひとりひとりのご褒美の人生を過ごそう。

引用:『人生を変えたコント』せいや

もうこれはただただ号泣でした。
人生に意味はないが、誰一人漏れずに誰かを幸せにしてきたんだと思う。だから好きに生きればいい。あなたはあなたなんだからということを凄く感じさせられました。

まとめ

色々書きたいことはあれど、とにかくめちゃくちゃ感動しました。
お世辞抜きに今年一番涙しました。イジメ自体の辛さもあるし、それを打ち返す為の具体的な努力、裏切りなどの葛藤、自分が同じ立場だったら、同じように立ち向かうことなど出来るんだろうかと思いました。
何より強く、打開力があり、諦めなかったことに本当に感動しました。

最後に、せいやさんは本当に強い人なんだと思います。
こういったイジメにあった時に、勿論見返してやれ!と言いたいですが、それと同時にもう無理なら逃げてもいいよと言えるようになりたいとも思いました。

あなたはあなたの思うように人生を生きればいい。それこそ自分の人生を人に変えられてはいけないのだと思います。
本当にオススメなので、是非本を手に取って見てください。

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この記事を書いた人

こんにちはRockと申します。
「自分にとっての“価値”で選ぶ」

安さや流行に流されず、自分にとって本当に“Worth(価値ある)”と思えるものを選んで生きていく。小さな選択の積み重ねが、自分だけの人生の歩み(Walker)になる。

自分の選択や経験が、誰かの“納得できる選択”につながったら嬉しい。そんな想いから、Worth Walker Blogを立ち上げました。

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