成瀬遂に簡潔!!3作目も最高でした。
(1作目「成瀬は天下を取りにいく」、2作目「成瀬は信じた道をいく」の書籍感想は以下)


2025年に発売された、宮島未奈さんによる「成瀬あかりシリーズ」の完結作。
前作「成瀬は信じた道をいく」でどっぷりはまり、完結篇を楽しみにしていました。読み始めたらもう止まらない。相変わらずの疾走感と、成瀬の真っ直ぐな生き方に、今作もやられてしまいました。
書籍情報
- 書名:成瀬は都を駆け抜ける
- 著者:宮島未奈
- 出版社:新潮社
- 出版年:2025年12月
- ジャンル:現代小説・青春小説
- ページ数:240ページ
内容概要:
高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。次なる目標は”京都を極める”こと。新たな仲間たちとの出会い、そして親友・島崎みゆきへの”ある知らせ”。令和最強の青春小説シリーズ、感動の完結篇。
こんな人におすすめ:
- 成瀬シリーズを読んできた方(もちろん必読!)
- 読んで前向きな気持ちになりたい方
- 「自分らしく生きる」ことへのヒントを探している方
遂に完結、そして相変わらずの成瀬節
前作から引き続き、成瀬の疾走感は健在です。
高校を卒業して京大生になっても、成瀬は成瀬のまま。ブレない、迷わない、ただ自分が「これをやる」と決めたことへ真っ直ぐに向かっていく。その生き方が、読んでいる側の心を軽やかにしてくれます。
今作で特に良かったのが、成瀬の母・美貴子が語られる「そういう子なので」というエピソード。このタイトルだけでズルいくらい刺さる。親の目線から見た成瀬が描かれているのですが、この一言に成瀬という人間の全てが詰まっているような気がして、読みながら思わずグッときてしまいました。
ラストの「全員集合」が本当に最高
シリーズを通じて出会ってきたキャラクターたちが、最終話で一堂に会します。
これが本当に素晴らしかった。「あ、この人も!」「そうきたか!」という積み重ねが、完結篇ならではの感動になっていて。シリーズを読んできた人間へのご褒美のようなラストでした。
1作目から読んできて本当に良かったと思える、そんな大団円でした。
この本を読んで思ったこと
読み終えて、不思議と気持ちが軽くなりました。
成瀬を見ていると、「もっと素直に生きていいんじゃないか」という気持ちになります。失敗を恐れず、「これをやりたい」「これをやる」と言える生き方。それが成瀬の最大の魅力なんだと思います。
人は人に影響を与え、影響を受けながら成長していく。成瀬もそうだし、成瀬に関わる人たちもそうだし、そして読んでいる自分もそうだなと。さぁ今日も人生を楽しもうと、本を閉じながら自然と前を向けていました。
心に残った一言
「わたしは大きなことを百個言って、ひとつ叶えばいいと思っているんだ」
引用:『成瀬は都を駆け抜ける』宮島未奈
これは強烈かつ成瀬節炸裂でした。
普通の人間は「言った以上やらなきゃ」と思うから、そもそも大きなことを言わない。でも成瀬は違う。言うことにコストをかけない。まずやってみる、だからどこまでも自由でいられる。
そしてもう一つ、こんな言葉も。
「みんなは『極める』という到達点に注目するのだが、わたしはそこに至る道が重要だと思っている。ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃない」
引用:『成瀬は都を駆け抜ける』宮島未奈
結果より過程、という言葉はよく聞くけれど、成瀬に言われると妙に説得力がある。
やってみた経験そのものが、すでに財産なんだと。読みながら、自分がやりかけて途中でやめたことを、少し肯定してもらえた気がしました。
以前にも、M1出場の際に似たようなことを言っていました。
M1に出場したことがある人とない人の差は、行動したかどうかの差。だから人生動いてみないと分からない。
まとめ
成瀬シリーズ3作を通じて、一貫して「自分らしく生きること」を体現し続けた成瀬あかり。
完結篇に相応しい、清々しくも温かいラストでした。まだ読んでいない方は、ぜひ1作目から読んでほしい。1作目から読んでいる方は、絶対に損をしない完結篇です。
「成瀬は都を駆け抜ける」、全国民必見です。
Rock全作通して、ほのぼのするのですが、成瀬の純粋さに気付かされることも多かったです。今後も成瀬の成長を見守って行きたかったですが、一旦完結!最高の小説をありがとうございます。










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